AtCoder に3ヶ月欠かさず参加した
この文章は Money Forward Fukuoka Advent Calendar 2022 の9日目の記事です。
今年は縁があって ISUCON 予選に参加しんですが思ったよりダメでした。当時の記事はこちらにあります。 ただ、ダメなりに良い経験は得られたと思います。 不安で血の気が引く一方で、難題に正面からぶつかって、評価され、点数が出てくるのはエキサイティングでした。 気持ちが昂りました。思えば高校、大学と似たような経験をしてきたような気がします。 私はなんだかそれが懐かしくなって、もう少しテストを受けたいなと思いました。 しかし、ISUCON は重すぎます。一年に一度しか開催されません。そして、参加すると、最低でも丸一日なくなります。
もっと手頃なものはないかと探していたところで AtCoder を見つけました。ちょうど良い入門記事もありました。 ISUCON が Web サービスのチューニングを行うエンジニアリングの力が問われるのに対して、 AtCoder は純粋にアルゴリズムや数学といったサイエンスの力が問われる点で全く違います。 ただ、スキルを測定できるという点は同じです。 Advent of Code のようなストーリー仕立てでパズルを楽しめるタイプのものもありますが、 もともと数学は結構好きなので AtCoder をやることにしました。 私にとっては、いくつか都合の良い点がありました。
- 日本語である
- 無料で参加できる
- 問題が充実している(200問以上の過去問がある)
- 毎週開催している
- 模範解答・解説動画がある
- ruby が使える
私はプログラミングの仕事を15年もやっているので、 すぐ高いスコアが出せるだろうと考えていました。 普段から勉強も仕事も手を抜いたことはないので、 自然と力がついているはずだという自信がありました。 しかし、実際はそんなことはありませんでした。
3ヶ月参加し続けて、レート629 という結果です。山の中の下という所です。 これだけ経験を積んでいながら ISUCON もダメで AtCoder もダメなら、自分は無能ではないだろうか。そんなことを思います。 いずれも日々の仕事とは全く違う競技にすぎないのはわかっています。 ただ、点数が突きつける現実は残酷です。ある側面において私の能力は二流かそれ以下だと認めざるを得ません。 大学生たちが高いレートを叩き出しているのをみて、自分がそこにいないのが悔しくて情けなくなります。 長いことプログラミングをやってきたことを誇りに思っていました。 それは中身の伴わない慢心だったのかと思うとやるせない気持ちになります。
それでも毎週、プログラミングコンテストの時間になると私室に引きこもります。 なんだか私の向かうべき方向のような気がするからです。 余計なものがないし、目的がないし、自分だけがいる。 知らない世界を覗かせてくれる、ちょうど良い塩梅の問題。解答からもたらされる驚き。気づき。 純粋な気持ちになります。その100分間が好きだからやっているのだと思います。 年が変わる頃には飽きてしまうかもしれませんが、今は静かに続けようと思います。